かめくん  北野勇作 徳間デュアル文庫




ゆるいSF。
そしてせつない。
ゆるいというのは話がゆるいというのではなく、
現実世界とSF世界の境界が。

ザリガニマンの姉妹作だそうです。
併せて読むと物語世界がよりわかるのだそうです。

 
 
多分嘘です。
あと、またアオリも。
「誠実に、かめくんはのほほんと戦う!」

一応戦ってはいます。例のザリガニマンと戦うのが、かめくん。

でも実際のところはよくわからない。
事実の説明はすべて「らしい」「ようだ」。
かめくんがかめの形をしているのも。
かめくんのシステムも、自我も。

それでも誠実にかめくんは日々を過ごして行く。
多く語られるのはかめくんの生活。
パンの耳とか図書館とか猫とか。 

ザリガニマンもですが、
外への視点が著しく欠けています。
そして無抵抗。

多く語られるのはかめくんの生活。
図書館の人達とか職場のことだとか、かめくんの思ったこととかそんなこと。 
 
 
 
せつないなあ。
 
 
 
 

※こちらの方がザリガニマンより先行の作品。





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