[]イラハイ 佐藤哲也 新潮文庫

彼らは命令書を受け取るや否やただちに号令を発して(略)夜を徹して走り続け、弱い者を強い者が背負い、(略)重い食糧を投げ捨て、剣すらも路上に置き去りにして、普通であれば徒歩でたっぷり一日かかかる行程をわずか数時間で走り抜けたのである。一人の落伍者も出さなかった。その代わりにこの六百名が呼吸を整えて再び立ち上がるには丸一日を要した。しかもその後、彼らは見捨ててきた武具食料を取り戻すために、もと来た道を戻らなくてはならなかった。

なんだろう。おもしろい。
架空の古代国家(たぶん)イラハイの歴史記録風恋愛冒険物語。ほんとか。
一応イラハイの若者ウーサンの冒険が軸なのですが、中身は愚かしくも可笑しい冗談趣味ばっかり。
真面目くさった歴史古典口調でしゃあしゃあと嘘とお遊びを繰り返し・・・
事細かなのに暗喩も教訓も一切なし、まともに進む段落なんか一つも無いよ!




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TITLE:はてなダイアリー - ムラサキカガミィズ・

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